ロッテの非常経営体制②
非常事態にも関わらず、自らの役員報酬は増額
2024.11.21

韓国ロッテグループは「非常経営体制」を宣言したにも関わらず、韓国ロッテグループの会長である重光昭夫は、上半期において韓国財閥トップの中で最も多くの報酬を受け取っていたことが明らかになっています。

 

かたや、韓国財閥で名実ともにトップのサムスンのイ・ジェヨン会長は不祥事のために2017年から引き続き無報酬経営を続けているとされており、また、昨年過去最高の業績を記録した現代自動車グループのチョン・ウィソン会長も、子会社である起亜自動車からは報酬を受けていないと報道されています。

 

重光昭夫は、不祥事後も明確な責任を取らず、ロッテグループが極めて厳しい状況になっている中で、業績好調の他の財閥のトップよりもはるかに多くの報酬を様々な子会社群から吸い上げていることは、極めて非常識だと言わざるを得ません。

 

多くの韓国メディアでも疑問が呈されています。

 

足下では役員報酬の一部返納が行われているとの報道もありますが、具体的にどのように返納が行われているかは明らかではありませんし、曖昧に済ませることは許されない問題です。

■重光昭夫(シン·ドンビン)ロッテ会長、今年上半期の報酬118億ウォン…前の年より5億増加

2024年8月14日 ニューシス

https://www.newsis.com/view/NISX20240814_0002850684

 

  • ロッテグループの重光昭夫会長は、2023年上半期にロッテ持株と6つの系列会社から計約118億ウォンの報酬を受け取りました。
  • 前年の112億5400万ウォンから5億ウォン増加しています。
  • 具体的には、ロッテ持株から41億7100万ウォン、ロッテショッピングから11億100万ウォン、ロッテウェルフードから11億ウォン、ロッテケミカルから20億ウォン、七星飲料から15億ウォン、ホテルロッテから13億ウォン、ロッテ物産から5億9200万ウォンを受け取っています。
  • 報酬は役員報酬規定に基づき、会社への貢献度や業績に応じて算定されたとのことです。