韓国ロッテグループでは引き続き業績不振やリストラが続いている状況です。
こうした現在の韓国ロッテグループの状況について、デジタル朝鮮TVという韓国最大手紙「朝鮮日報」の系列のメディアから取材を受けました。その記事が先日報じられていますので、このブログでもご紹介します。
デジタル朝鮮TV 2023年9月8日
ロッテ系列会社、相次いで希望退職···辛東主「父は職員を捨てない」
http://www.dizzotv.com/site/data/html_dir/2023/09/08/2023090880167.html
【記事要約】
- ロッテグループが系列会社の業績不振などで希望退職により人材の縮小に乗り出した。
- ロッテグループの辛東彬会長の傭兵術と経営戦略の失敗で系列会社の業績不振が続き、無理なM&Aも財務負担を加え、人員削減を通じた業績回復を図る意図と分析される。
- 8日、関連業界によると、ロッテホームショッピングは創業以来初の希望退職を実施する。
- ロッテグループが相次いで系列会社別の希望退職に突入したのは、グループ全般に危機感が大きくなったためだ。
- ロッテグループの中核系列会社ロッテショッピングは、第2四半期の連結売上は3兆6222億ウォン、営業利益は515億ウォンで、昨年同期比それぞれ2%と30.8%減少した。
- ロッテケミカルは今年第2四半期の連結営業損失770億ウォンを記録し、5四半期連続赤字を出した。売上高は9%減の5兆24億ウォンを記録した。
- これに先立ってロッテショッピングは保有している数千億ウォン規模の不動産資産売却にも乗り出したが、財務構造を自力で好循環させるには力不足という評価を受けている。
- 一部では最近浮上したロッテショッピングなどの財務健全性悪化を防ぐために、これといった戦略もなく、簡単な資産売却と人員削減という策を取ったのではないかという分析がされている。
- これと関連して、デジタル朝鮮TVによるインタビューを受けたロッテ家長男で光潤社代表の辛東主会長は、ロッテグループ辛東彬会長の「経営方針」が問題だと指摘した。
- 辛東主会長は「ロッテの創業者は職員を大切にし、リストラを極力行わなかった」とし、「ロッテグループ辛東彬会長と経営陣の誤りを職員に押し付けた結果リストラに至った。創業者精神を取り戻し、職員を大切にする経営をしなければならない」と指摘した。
- 彼は「今のような短期的な経営ではなく長期的な経営に変えなければならない」として「経営方針を根本的に再検討する必要がある」と話した。
- さらに「実績を悪化させたにもかかわらず財界の報酬王と呼ばれるほどの報酬を受けることは職員にも株主にも経営陣に対する疑問を抱かせる」とし、「私だったら実績が回復するまで報酬も受けず配当金も会社に返還しただろう」と話した。
- また、「現在の経営体制と経営方針が正しいかは2015年経営権を握った以後の実績がすべてを物語っている」として、「グループ内の一つの企業実績が悪化すると、それは該当企業の社長の資質や経営の問題であるが、グループ系列会社の実績が悪化したということはグループの会長の経営方針が悪かったからである」と話した。