先日、非常経営体制にも関わらず、重光昭夫の息子が極端に早く昇進しているとメディアから疑問が出ているとお伝えしましたが、経済界からも「新事業で失敗を重ねた重光聡副社長が昇進する不公平な処遇」が批判を招いていると報道されています。
■[危機のロッテグループなぜ]新事業失敗3世は昇進、数十年献身したCEOは退陣
2024年12月5日 エネルギー経済新聞
https://www.ekn.kr/web/view.php?key=20241205020071544
- ロッテグループは経営危機に対応するため、全体役員のうち22%を解雇し、ロッテケミカルグループのCEOの77%を交替させる大規模な人事を実施。一方で、新事業で失敗を重ねた重光聡副社長が昇進し、不公平な処遇が財界で批判を招いている。
- 重光昭夫会長による攻撃的な買収戦略で、ロッテケミカルの借入金は2019年の3兆6000億ウォンから2024年9月には10兆9000億ウォンに急増し、主要事業は赤字が続いている。
- ロッテグループは役員給与削減や資産売却などの緊急措置を進めているが、重光聡副社長が主導した新事業が軒並み赤字で、経営危機の根本的解決には至っていない。
- 重光聡副社長もロッテケミカル基礎素材事業東京支社の駐在役員を務め、化学部門の海外事業を総括した。特に、日本市場での事業拡大を引き受けたが、明確な成果を出せなかった。以後、グループの未来成長を導く新事業を引き受けたが、ロッテバイオロジクスとロッテヘルスケアなど主要事業が全て赤字を記録し不振だった。ロッテバイオロジックスは今年第3四半期に約200億ウォンの純損失を記録して赤字転換し、ロッテヘルスケアも昨年229億ウォンの営業損失を出した。
- 今回、責任を追及されたのは長老役員が中心で、総帥一家が危機の責任を免れている状況に、刷新の正当性を疑問視する声が高まっている。
- 財界からは、実績に基づかない昇進や不公平な人事に批判が集まり、信用格付けの悪化が進む中、グループ全体の信頼性と経営再建への懸念が深まっている。