先週書かれた記事のようですが、ロッテ球団のトップ交代について、産経新聞でこのような記事が出ていました。
「ロッテ、政変劇…吉井新監督の二足の草鞋は大丈夫か」
https://www.sankei.com/article/20221021-QWCRZAIL2ZL43KLWZF7DOQZK4M/
2022年10月21日 産経ニュース
この記事によると、球団社長交代について「真相は河合克美代表取締役球団社長兼オーナー代行(70)の〝公私混同〟疑惑を重光昭夫オーナー(67=ロッテホールディングス会長)側が問題視。現場トップにも連帯責任を負わせた結果と見られている。」と書かれています。
この記事が指摘するように、球団社長の公私混同があったとすればそれはもちろん問題ですが、そもそもロッテグループの経営トップの立場にある者が韓国で贈賄や背任などで有罪判決を受けるなど自身の不祥事にきちんとけじめをつけないままにしていては、組織全体の規律が緩んでしまうのもある意味当然です。
そんな経営トップから問題視された方も、「あなたにだけは言われたくない」と思うのが素直な心情ではないでしょうか。
いずれにしても、監督や選手たちにとっては迷惑な話だと思いますし、このような雑音に振り回されることなく、来季の健闘に向けて集中していただきたいと思います。
そんな折、ロッテグループの経営に関しても気になるニュースが報じられています。
ロッテグループの財務的に相当な割合を占める韓国ロッテグループの主要企業の足元もぐらついているようなことが韓国の各紙の記事で立て続けに書かれています。
韓国語の記事ですが、Google翻訳で大意は把握できると思います。
「短期資金梗塞に震えている「ロッテグループ」」
https://www.topdaily.kr/articles/91957
2022年10月21日 TOP Daily
「ロッテケミカルに信用格付け降格警告」
https://news.einfomax.co.kr/news/articleView.html?idxno=4238725
2022年10月21日 聯合インフォマックス
「ロッテキャピタル「流動性危機」悪質な噂に強硬対応」
https://www.khan.co.kr/economy/finance/article/202210201712011
2022年10月20日 京郷新聞
報じられた記事はこれだけではなく、他にも数多く書かれていますが、各紙の報道を要約すると、以下のような内容です。
- 韓国ロッテグループのロッテ建設が短期資金の調達ができず、株主割割当てでの増資に切り替えた。
- ロッテ建設の大株主のロッテケミカルは(もともと財務体質の良い優良企業だったはずが)、足下の営業赤字やロッテ建設の増資引き受けに加えて、高値でのM&Aで資金が流出し信用格付けが悪化する可能性がある。
- (事実ではなかったようですが)ロッテキャピタルが15%もの利率のコマーシャルペーパーでも資金調達ができなかったとの噂まで広がった。
このような報道もあってか、ロッテ持株、ロッテケミカル、ロッテショッピングなど主要なグループ上場企業の株価も下がってきています。
こうした報道や噂の火消しにやっきになっているようですが、球団への対応と同じように、何か事が起きてからの場当たり的対応、泥縄式の対応では根本的な経営立て直しにはなりません。
経営トップの不祥事をうやむやにしてきたツケがグループの各所に回ってきているように感じられてなりません。